ガンガンハロー岩チューブ!!!
画家の精神世界を描いた心理的ホラーのlayers of fearsの続編、「layers of fears2 恐怖のクルーズ」をやっとこさプレイしたので考察とレビューをするよ。
かなり辛口です。ご了承ください。
👇いちおうトレイラー youtu.be
👇ざっくり評価
- 操作性 2/5
- ストーリー 2/5
- 世界観 3/5
- 音楽 5/5
セールで安くなってるときに買うのをおすすめします。
とりあえずクリアした感想は、
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…」
以上。
ちなみに前作の感想も
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん…」
でした。
前作うーんだったポイントが今作でどうなってるかな〜と思って買ったらそのままだったかんじ。
レビューが超辛口なので、考察だけ読みて〜って方のために先に考察から書きますね。
なお、セリフもエンディングも抽象的なものばかりで意味不明なので、考察という考察になってないです。
ほぼ匙投げてます。すまんね!
システムが微妙なので周回もしづらいし、何周しても結局わかんなそうだし。
あまりストーリーに惹かれなかったし。
多大なるネタバレがあるので自衛してね!!!!
考察
主人公はあくまで追体験するための媒体である役者です。
そのため、主人公=ジェームスではありません。
エンディング「炎」と「永遠」がヒントです。
おそらくは、スタートから最後のカーテンコールまでずっと芝居をしていたのでしょう。
「炎」では男性、「永遠」では女性であることが最後に明かされます。
演目はもちろん弟ジェームスと姉リリーの物語。
エンディングによって、ジェームスを演じるのかリリーを演じるのかが変わります。
これには、「主人公がどんな人物か詳細は知る必要はない。ハリウッド俳優であり、映画の主役を演じている何者かだということだけわかっていれば良い」という意図があるのではないでしょうか。
とまあ、主人公である俳優は、ジェームス一家とは赤の他人とみなしていいと思います。
主人公は主人公で、この世ならざる何かに目をつけられてたっぽいですけどね。
アー写とったら顔面やばいことになってるしファンに別人に間違われるし。
消去法で監督がジェームスなんじゃねえのって感じです。
監督が撮りたかったのは、自分自身の昔話だったのでは?
というのがこれがなんとか自分で納得できる私の考察です。
そういえば、ゲーム開始すぐに「あと少しだったのに。」と言うセリフとともに、少年(後にジェームスだとわかる)の頭が電球みたいに外されます。
「(永遠が手に入るまで)あと少しだったのに」という意味かな。
(……今思ったけど映画の撮影の体なのに最後のシーンでは舞台だったな…。でもこれ以上考える気はない…誰か頼んだ…。)
初見では、チャプター2あたりまでは主人公=ジェームスで、彼は船に対してなんらかのトラウマがあり、それは幼少期に姉と船に乗り込んだことが関係してるのでは?と思ってました。たぶんミスリード。
ちなみに、初見でのストーリーのイメージでは、
売れるビッグチャンスとしてクルーズでの一発撮りに参加する主人公。だけどももともと船にはトラウマがあるし、監督のクセはすごいし、それに感化されて役にのめり込むあまりどんどん精神がおかしくなり……。
みたいなのを想像してた。
前作に近いストーリーかな。
ぶっちゃけこの捻りのないシナリオでも恐怖演出を十分作れる実力はめちゃくちゃあると思うんだけどな。
別にストーリーが難解で凝ってればいいわけでもないので。
ストーリー訳わかんないのに加えてクトゥルフ要素入れるから難解というより意味不明だよ。
訳がわからんと恐怖演出にも含みがなくなっちゃうので「この演出にそもそも意図はあるの?」となってしまうんですよね。
レビュー
シリーズ通して、素材はとても良いが調理が下手くそ。
いいスクショが撮れるって点しかいいとこがないのよ。
不満点
前作の不満点が改善されてないか一縷の希望を持ってプレイしたらしっかりと引き継がれててがっかりしました。
恐怖表現がやっぱり下手
ホラゲーって言ってるくせにまっッッッったく怖くねーーーーーーーー!!!!!!
マジで1番残念なのがここ。トレイラーはいいんだけどな…。
前作からお化け屋敷お化け屋敷と揶揄されててこれが一番残念だったんですが、今作もしっかりお化け屋敷でした。
ほんまいらねえびっくり要素全部排除してストーリー短くしてくれや。今作もしっかりいらねえ演出しかなかったな。
急になんか出して「ビシュィィィィイイ(クソデカSE)」じゃねんだわ。
それが一番世界観壊してるのに気づいてくれ。
スタッフはなんか日本の映画好きです!って言ってたらしいけどお前ほんまか??ってレベル。
ストーリーに強弱がなく単調
これは、このシリーズが売りにしてる「振り返ったら場面が一変してて、精神的に混乱を引き起こす、不安を掻き立てる表現」をする上での弱点でもあります。
場面が常に変わるからプレイヤーが状況を把握しにくい。
弱点カバーしろよ。なんで弱点を伸ばすんだよ。
振り返ったら物が落ちるとかちっちゃい脅かし要素の繰り返しで、「え〜〜〜なんか全然ストーリーわからんまま30分やったんだけど、今チャプターのどれぐらいの進行度なの?」ってなりました。
今いる場所がストーリーの進行度の指標にならないっていうのがね。
ストーリーに強弱もないし内容もないのにしょうもない脅かしばっかだから無駄にチャプターが長くなってるといういいとこのなさ。
本作は、映写機を調べてイベントムービーの開始とともにチャプターがスタートし、recordingと書いてあるドアから帰ってくることでチャプターが終わります。
なので、プレイヤーは「recording」と書いてあるドアを見つけたら、「お、このドアがあるってことはこのチャプターも終わりかな?」と思うのが自然になると思います。
実際、「recording」の扉をくぐると、プレイヤーは2択を迫られます。
今作もマルチエンディングという事で、分岐が決定するわけですね。
そのため、プレイヤーは「お、分岐の選択をしてこのチャプターが終わる感じかな?」と思いますが、
なんとびっくり、
選択してもバリバリまだ続くんですね〜!
なんでやねん。
配置するポイントが悪すぎる。
「あ、あれ、お、おわ…らないな???」ってなったど。
前作はキーアイテムとったらちゃんと区切りついてたので、前作より悪化してんじゃねーか!!
一応最後に次のチャプター用のリールを手に入れてクリアになるんですが、手に入れたらブツ切りでchapterが終了するので、すごく達成感も余韻もないです。
めちゃくちゃくらい
ほんっっとにくらい。
制作陣ミスってると思う。
どんなに美麗なグラフィックでも真っ暗で見えなかったら意味ないのよ。
ホラゲーあるあるの開始前に明るさ調整してもらうやつって、基本いじらないでそのまま始めても問題ないくらいには明るさが確保されてるんすよ。
でも今作は真っ暗。ビビるね。
怖い以前に暗すぎてどこ行けるのかわかんねえの勘弁してくれ。
しかも今回は白黒映画を意識してかゲーム画面がモノクロになったりするからより見づらい。
ステージがほとんどオマージュ・パロディで構成されててオリジナリティがない
節子、それオマージュやない!やりすぎや!!
シャイニングやsevenのパロディを見て、「その作品のオマージュがしたいからステージをつくってギミックを用意している」ような逆転が起きてると感じました。
正直ちょっとやりすぎで引いた。
シャイニングの引用っぷりなんてもーすごい。
こいつ人生で映画シャイニングしか観たことないんか??ってレベルでシャイニングシャイニングシャイニング。
こんなんばっかだぞ。
なんでストーリーに全く関係ない双子が出てくんねん。誰だお前。
例えると、「魔法学園ものの完全オリジナルゲーム作りました!」っつってんのに「お前学園がホグワーツやないかい!」みたいな感じ。
セルフオマージュじゃないと許されないレベルでしょ。
影響受けて表現に取り入れるのは全然良いんですが、こんなやり方だと
「へー好きな映画のワンシーン再現できて良かったね。
で、あんたがこのゲーム通して伝えたいこと・表現したいことはないワケ?見当たらないけど」
って感想しか出ねえよ。
せっかく良いと思ってた表現がオリジナルじゃなくてパロディだったことを知ってどれだけがっかりしたことか。
これのせいで前作は5/5点だった世界観が3/5点だよ。
逃げゲーの実装方法がゲームコンセプトと合ってなくて最悪
前作は敵がでなくてまじのウォークスルーって感じだったんですが、今作はテコ入れを狙ってか、なんか白くてヒョロいウボァってる敵に襲われるようになったんですよね。
これが見事に失敗してました。
「おーウボァ出てきたからバックして逃げるか」
振り返ったらいつもの感じで道が消えてる
「は?」
道を探す猶予なく死亡
なんかスカしたポエムが表示される
クソ長ロード
死ぬたびに毎回これです。
バカじゃねーの?
しかも場所によってはリスポーン地点がちょっと前だったりするのもストレスポイント。
リスタートの速さは死にゲーにとってめっちゃ大事なのに全然考慮されてない。
大事な話をロケットを運転してる時にすな
スティックを左右に動かして隕石を避けながら会話を聴くシーン。
読めねーよ。
強い不満点ではないです。
日本人なんで字幕読む必要があったから出てきた不満ってかんじ。
操作はむずくないんだけどわりと画面中央を注視してないといけなかったので、下に出る字幕を読んでる暇がないのよ。
イベントシーンっぽい演出だったのでいっそイベントにしてほしかった。集中させて。
いいところもあるよ
まあね。じゃないと買わないからね。
やっぱグラフィック!
このゲームの一番のウリですね。
こういう歪みまくりの世界観をここまで綺麗に表現できるのは良いところですね〜。
多彩な表現や、絵画による恐怖が素晴らしいですね。
射影機を使ったギミックは良いなあと思いました。
鹿のコマ撮りが1枚だけなんかよくわからん奇妙な物体になってるやつ。
序盤の演出としては不穏さがグーンとアップしてよかったです。
珍しくクソデカ効果音でビビらせてこなかったし。
あとよくわからん四つん這いの赤子も。
こっちはクソデカ効果音がビビらせ主張してくるのでガッカリしましたが。
写真を見たらなんか不気味っていう静の怖さはやっぱ良いですね。
オリジナルの絵画はとても良いですね。
なぜ顔面に黒い穴1つだけあるのかっていうのもちゃんとわかったのでよかったです。
全体を通して褒めれるところがないのでピックアップするしかねえ。
OST
ドッキリ音はめちゃくちゃ酷評しましたが、OSTはめっっっっっっちゃいいです。前作も良かったし安心と信頼だ。
ホラゲーにとって良いBGMの条件として、「プレイヤーに鳴ってることを意識させないレベルで恐怖心、不信感を煽る」音楽が良い音楽だと思っているのですが、layers of fearシリーズはそこをしっかり抑えていると感じます。
特にラストシーンで流れる曲がめちゃくちゃよかったです。Light is Callingって曲名のやつ。
悲壮感があり美しく、場面に完璧にマッチしていました。
チャプター5の水中の音も良かったですね〜。
チャプター5では「お〜こえージャン」って何箇所かで思えたので。
ちゃんと水中にいることがわかる音ですごく心地よかったです。歩くと水流でゴポゴポなるあの感じ。
だいぶ辛口でしたがレビューは以上です!
なんやかんやこのグラフィックでホラゲー出してくれるとこ少ないから期待してしまうんだよな……。
そっと見守ってるから今後もがんばってくれや…。
ところで皆さんはどのポスターのデザインが好きですか??
私は👇の4つ。
映画ポスターの割にシェイクスピアのタイトルが多いですね。
作中の元ネタまとめも作ったのでぜひ見てね!!
じゃあな!