ガンガンハロー岩チューブ!!
みてきました。バズ・ライトイヤー。さくっと短めに感想書いていきます。
ネタバレ注意ですよ!
ピクサー作品を映画館で観るのは実に
え?
以来ってまじ??
2009年
ってまじ???
ふーん……。
とまあ10年弱ぶりですね…。
観に行こうと思ったきっかけは、好きなクリエイター様がデザインに参加していたからです。
その方のイラスト目当てで観る前に分厚い公式資料集買ったよねーーーーーーーーーーー!!!!円安?知るかバーーーカ!!!
ほんま勘弁してください。
資料集を買った後に「見るのは今すぐにでも見たいんだけどいやでもやっぱちょっと作品としても気にならんこともないし見たほうがやっぱ資料としてもいいよな(オタク特有の早口)」とかやって重い腰上げて観に行ったというワケ。
それはそれとして、本数まあまああるくせに吹き替えしかないのまじでクソクソのクソなのでやめてください。
以外と科学してる?
SFって大雑把に「スターウォーズとかのアクションアドベンチャー寄りのSF」と「インターステラーとかのバリバリサイエンティフィックなSF」に分けられると思うんですが、本作は意外にも半々ぐらいの比率で驚きました。
かっちょいい船に乗って空中戦したりしちゃお!そんでなんかよくわからん理屈度外視のスーパーガジェット使って危機を突破したりしちゃお!とか全編そういう感じなんだろうなと思ってたら裏切られました。
前半はサイエンティフィック寄り、後半はアクション寄りかな。
ストーリーの目的が「自分のミスでストップさせてしまった故郷への帰還を再開させる。そのために安定したエネルギーを作る」というのなかなか科学寄りで意外でした。
そのくせバズがウラシマ効果知らんのは「?」ですけど。「あれれ〜4分でそんな髭伸びなくない?」じゃないんだわ。
いきあたりばったり感が否めないぐだぐだストーリー
テーマが悪いよテーマがァ。
本作のテーマは「失敗と成長、独りよがりにならず協力することの大切さ」あたりだと思います。
精神面の成長を描いていてまあピクサーらしいとこに落ち着いたな~と(にわかながらに)思ったんですが、ぶっちゃけこの作品でやらなくてよかったと思います。
作中で起きている危機的状況を引き起こしてる原因が大体自分たちのミスなの、観てて面白いわけなくないですか?
俺がSFに求めてるのはドタバタ珍道中じゃないんだが?
例えばスターウォーズで「スターデストロイヤー破壊しに行くぞ!」って意気込んでたら、味方のバカがポカしてXウイングが使い物にならなくて「ピンチだ……」ってみんなで落ち込むみたいな。やべえだろ。
SFじゃなくてヒューマンドラマでやれ。
カットが大胆すぎてすげーとなった
冒頭のスピード感がまあすごい。勉強になりました。
本作のテーマの一つに「失敗と成長」があると上で書きました。
そのテーマに説得力を持たせるには挫折パートをしっかり描くのが大切なんですが、そこの塩梅が見事すぎました。
序盤のバズの失敗って重たすぎるじゃないですか。これを成長に繋げるにはしんどいけどちゃんと描写する必要があるんですが、ちゃんと描写すればするほど観てる人にストレスがかかるんですよね。
そこをあえて超あっさりサクッと終わらせたのはマジで脱帽しました。
もちろんターゲットがお子様だからっていうのもあるんだろうけど、暗くなりすぎないように、出来事としてちゃんと描きつつじゃあ次はどうするか?という方向にみんなが前向きに進むようにしていたのは良かったですね。
あとこれは余談かもですが、バズが新人に対して「お前は何もするな!」っていうシーン、めちゃくちゃ好きです。
トラウマとして何度も夢に出てくるんですが、画面に出るたびに隣の空席を嫌ほど見せつけてくる。しかも、空席のレバーがバズの操作と連動しているのでうまい具合に目立って視線誘導されてたんですよ。うめ〜。
あのとき新人に手伝ってもらえばミスは起きなかったことを分かっているし、ずっと後悔していることをセリフじゃなくて状況で見せているのがいいなと。
共感できね〜〜〜
ラストシーンのとこ。
えらいおっさん(名前忘れた)「選りすぐりのメンバーを用意したから好きに編制して使ってくれ!」
バズ「いや、いらん。
なぜなら───────
私には彼らがいるから───────✨ ✨ ✨ ✨ ✨ ✨ ✨ ✨ ✨ ✨
」
ええ〜〜〜〜〜
わからん………………………………………………………………………………………………
せめて「4人+1匹でスペースレンジャーやりたいけどお前ら全然実力足りてねーしまずはそこからやな」じゃないですか?
まああのメンツの中でおばちゃんだけは機転がきくし実戦もバリバリできるしなんでも3つ材料があれば爆弾つくれるとかいうなんかやたら一人だけどうした?って感じなのは置いといて、明らかにトップたる実力がない&それに代わる秀でた何かがあるわけではないのにトップになれることに納得いかないんだが。
作中大量にある「ん?」
なんかいちいち見出しにして突っ込むのもダルくなったのでまとめて…。
全く生かされない惑星の特色
- 序盤の植物も虫もまさかの事故らせるためだけの存在で後はバリアで囲ったからOKとお払い箱になるとは思いませんでした。地盤が緩いのも伏線じゃなかったし。もったいない…。
突然フェードアウトした新人
- まさかの(略)
トイ・ストーリー2ちゃんと視聴したことないけど、ザーグってバズの父親だよね?
- 当時スター・ウォーズのパロディ程度で入れたネタかもしれないですが、いや、だからこそちゃんと拾って欲しかったな…。拾ってくれたら超絶賛してたよ。あと個人的にザーグは純粋な悪として描いてほしかった(ただの好みです)。
未来バズを純粋な悪として描写するな
- ディズニーって多様性は大事みたいな顔しといて平気で主人公バズと異なる思想を持ってる未来のバズを敵扱いしてるんですよね。ギャグか?
- 「え、そうなの?これもっと難しい問題じゃない?」ってなって共感できないまま話が進んでいって困った。
アリーシャのあとを継いだ偉そうなおっさん(名前忘れた)の余った歯車感
- なんでバズがザーグ倒したとか知ってんだよだしお前めちゃくちゃバズアンチだったじゃねーかそれを今更どの面フレンズですか?
- 最後の「スペースレンジャー(ニヤリ)」も意味が分からない。てか無いよね?
最終的には今の自分のいる惑星を防衛するポジションに落ち着いたけど、それって全然「無限の彼方へさあ行くぞ」じゃなくないですか?
まとめ 映画としてはまあまあ、「劇中劇」としては…
映画としてはキレイにまとまってるけど、「作中劇」としての作品としてはどうなん…?これ…?という評価です。
トイ・ストーリー1しか観たことないスーパーエアプなんですが、1のアンディーめっちゃ幼かったですよね。
その年頃の子供がこれハマるか……?渋っ……となりました。
これにハマってたら将来どんなギークになっちゃうんだよ…と思いきや3で普通にさわやかイケメンになってたのでどうでもよくなりました。
ちょっとメッセージ性が高くて子供向けから一歩進んでる感じがします。うーん、なんというか説教臭いかもしれん。
このテーマを伝えるためにわざわざ「バズ・ライトイヤー」という下駄を履かせる必要はなかったし、バズの話としてもうまくまとまってないように見えます。
私も小さい頃から変なものにハマりがちなクソナードでしたが、小さい頃これ見てバズ欲しいとは思わないな…。
劇中劇として出してるなら「これならたしかにアンディも欲しがるわけだわ!」と言わせる内容でないとダメじゃないかね。なんなら視聴者も欲しくなるようなレベルのものが出てきてほしいです。
本作に求められていたのって、
- バズがスペースレンジャーのなかでも実力者でバリバリ活躍していることが分かる
- バズを英雄たらしめるストーリーが展開される
だと思っていて、これなら「バズかっこいい!スペースレンジャーのおもちゃ欲しい!」ってなるかなと思います。
ところが、
- スペースレンジャーという存在は4分(4年)のフライトの繰り返しでinfinity and beyondでinfinity and beyond
- ストーリーはというと侵略の危機から救ったという英雄譚っぽくなってはいるが、4人+1匹の功績 = バズではなくチームが英雄
で上記のどちらも満たされていないので、劇中劇としては失敗だと思ってます。
…これ、トイ・ストーリーの世界では4人+1匹がスペースレンジャーのデザインのフィギュアとして販売されてるんですよね?買うか?
バズよりソックスのが人気でないか?
ペンが飛び出る機能とかついてくるんだろうけど、そんなんより序盤で活躍してたビームナイフが付属して欲しくね?
などなど考えてしまいます。
あれ、観たあとはまあまあおもろかったな!と思ってたのに記事書いてたらボロが出まくってたな…。
おもしれ~と思ったの序盤までだったかもしれない……。
「何かあった時のために仕込んであったのか!?」
「5分稼いだよ」
この頭の回転の速いやり取りは超好き。
実はバズの物語は過去にアニメーション映画になってるんですが、そっちも観てみたいですね。ディズニープラスにあるかな。
じゃあな!